郡上八幡
山の上には郡上八幡城があり、その麓には城下町の風情が残る古い町並み、吉田川の綺麗な水と自然豊かな山々に囲まれた郡上八幡。岐阜に来たら高山へ行く前に是非立ち寄っていただきたい観光地の1つです。
高山など全国的にも知られている有名な観光地とは違い、普段は観光客もそう多くなく、古い町並みはどこか懐かしい田舎の風景を見ているようで心がほっと安らぎます。ゆっくりとのんびり散策できる観光地として、子連れ家族や年配の方々にもオススメです。
古い町並みとやなか水のこみち
古い町並みを歩いていると、採れたての新鮮で美味しい野菜や綺麗な川で捕れた鮎の塩焼きなど、郡上の美味しい食材にありつけます。冷えたトマトやきゅうりを丸かじりして、我が家の子ども達も大喜びでした♪
少し路地に入ると“やなか水のこみち”とよばれる場所があります。綺麗な小川が流れていて、お散歩途中のちょっとした休憩場所にもなっています。そこで景色を楽しみながら美味しい郡上グルメを頂くのも良いですよね。
夏の暑い日には、子ども達はその小川に入ってジャブジャブと水遊びをはじめました。近所の子ども達と交流して、とても楽しそうでしたよ!小学生など少し大きなお子さん達は、街の中心を流れる吉田川で川遊びをします。お子様連れはお着替えを忘れずに持ってお出かけくださいね☆
宗祇水
“宗祇水(そうぎすい)”とよばれる湧水は、「日本名水百選」にも選ばれる有名な湧水です。昔はこの湧水が郡上の人々の“生活の水”となっていたと史跡に書いてありました。宗祇水の脇には、吉田川の河原に下りることができる階段があります。川で水遊びをしたり、川原沿いをお散歩したり、水の町郡上の自然を満喫できますよ。
踊り下駄づくり
城下町の名残が感じられる古い町並みの一角に「杉本はきもの店」があります。国重要無形民俗文化財にも指定されている伝統的な盆踊り“郡上おどり”の季節になると、毎年多くのお客さんがこのお店で踊り下駄を購入します。郡上おどりにこの踊り下駄は必須アイテムです。カランコロンと音が鳴る下駄を巧みに使って、みなさん徹夜で踊り明かしますよ。
既に完成された踊り下駄を買われる方もいますが、自分好みの下駄を作るというのも楽しみの一つです。まず、下駄本体の部分の木の種類や形など、数種類から選びます。次に、たくさんある鼻緒から、自分好みの鼻緒をチョイス♪先程の本体に選んだ鼻緒をその場で付けてもらい完成です☆
数百種類ある鼻緒から1つを選ぶのは、本当に迷ってしまいます。私は、青系の浴衣に合わせるために、青と赤の鼻緒を選んでみました。本体の木の部分には、「郡上おどり」と描かれています。とてもいい記念になりました!!ちなみに右は、小学生になる甥っ子が作った子ども用の踊り下駄です。甥っ子も楽しそうに選んでいましたよ。
さあ、My下駄を履いて、いざ郡上おどり会場へ♪
郡上おどり・徹夜おどり
郡上おどりは、毎年7月中旬から9月上旬まで32夜にわたって開催されます。その日その日で踊る会場が異なります。お盆の時期は、午後8時から翌朝5時くらいまで夜通し踊り続ける“徹夜おどり”があり、県外からも多くの観光客が訪れますよ。その数、25万人を超えるのだとか!!
屋形の上では、三味線などの生演奏と生唄が♪「かわさき」「春駒」「げんげんばらばら」「まつさか」など曲ごとに異なる振付があります。地元の子ども達は学校の授業でも習うのだそうです。みなさん当たり前のように踊っていて、初めてその光景を見たときは驚きました。上手な方をお手本に、私も見よう見まねで踊ってみましたよ♪優秀な踊り手には郡上踊り保存会から免許状が発行されるそうです。
是非自然豊かな郡上八幡を訪れ、夏であれば日本三大盆踊りのひとつ郡上おどりを堪能してみてください。